1/3 BLUE - one third BLUE-

秋田から岐阜へ来た自転車に人生を捧ぐ大学生。 空のあお、海のあを。そして、もうひとつのBLUEを求めてー。

【Introduction】

 

 

はじめに

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海岸沿いの田舎道を追い風に乗って走っていると、突如として周りの音がフッと消える瞬間がある。

聴覚を支配するのは、波の音と、自身の駆る自転車の走行音と、それらに高揚する自分の息遣いだけ。世界から自分以外の生命存在が、全て消え去る。

 

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どうだろう。

僕と同じ自転車乗りのあなたなら、きっと「そんなのあたりまえじゃん」と思うかも。

しかし、自転車はあまり知らないよ、という人はどうでしょう。

 

 

気温逓減率0.55℃/100mの感覚。

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標高が上がるにつれ変化する植生。

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冬至を過ぎ、一日一日と数分単位で伸びていく落日も、高さを増していく南中高度もそう。

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4,000mを超えるような長ーいトンネルでは平衡感覚を失う恐れがあるってことも、羊羹とコーラは偉大ってことだって、そうに違いない。

 

自転車に乗っていなければ、出会えなかった景色がある。

自転車に乗っていなければ、知らなかった、感じ取れなかった世界があるのです。

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僕、しゅえっと(プロフィールは後述)は、中学2年の2015年より、「地元秋田の魅力を発信していきたい!」との思いでア〇ーバブログにてブログ記事の執筆をスタートさせた。

ameblo.jp

今回、主な発信の場をこのはてなブログに移転させるにあたっては、上で述べてきたような、中学2年から始まった自転車人生で磨いてきた「自転車乗りならではの感性」を言語化しながら、全国を巡る自身の旅の様子から「自転車旅の魅力」をお伝えしていきたいと思う。

旅とは何か、という自身の永遠のテーマに、明確な一つの解を導き出すキッカケとなり得るものとしても期待したい。

 

"1/3 BLUE" とは

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当ブログのタイトル「1/3 BLUE」(読みは「ワンサードブルー」)の由来に、僕の敬愛する一人の詩人の歌がある。

「白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ」若山牧水

旅と酒に生きた国民的歌人若山牧水の詠んだ歌だ。有名な歌であるから、一度は目にしたことがあるという人も多いはず。

 

この「白鳥」を、僕はいつも自分に重ねている。

冒頭で述べたように、自転車に乗っていると、時としてこの世界に自分一人しか居らず、世界を支配しちゃってるような、自分を中心に世界が回っているかのような錯覚に陥ることがある。

 

自転車乗りは、きっと誰だってそうであるハズ。サドルの上では、ほかの誰でもなく、僕自身が一つの物語の主人公になれるのです。(自転車趣味と中二病は永遠に切り離せません。by 万年永年中二病

 

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牧水の歌においては、一羽の白鳥(鴎ちゃんだと解釈してます)が、無窮の空と海に挟まれ、穏やかな潮風に揺られながら静かに漂っている情景を思い浮かべることができるが、牧水自身も「哀しからずや」と憐憫の情をかけているように、その「白鳥」はたびたび「孤独」な存在の象徴として捉えられることが多い。

 

しかし、僕はこの歌をはじめて目にした時、決して悲しい歌であるとは思わなかった。その白鳥はなんと美しいのかと、なんと高潔で勇壮な存在であるのかと、激しく胸を打たれたのだ。

 

「孤独」と「孤高」は違う。

白鳥は、群れを離れて一羽だけで漂っていたことは事実だろう、しかし、比翼の鳥でなくとも、無窮の空と海に挟まれた、このあまりに宏闊な情景の中で、その二色に染まらぬ大きな存在感を放っている。

空と海、二つのBLUEに、たった一羽の白鳥が加わることで初めて、このあまりに美しい世界が完成しているのだ。

 

自転車を自らの脚で駆り、旅を続けて大自然の中へ飛び込んでいくことで、僕自身も海と青、二つのBLUEに挟まれながら、そのどちらの色にも染まらず肩を並べてみせる。いや、寧ろ凌駕しちゃうほどの大きな存在感を放つ「第三のBLUE」になりたい!なったる!との思いを乗せて、果てない旅路へ。

 

それが、ブログタイトル「1/3 BLUE」に込めた一種の決意だ。

 

空と海、そして「孤高」な白鳥に、強く憧れています。 

 

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自己紹介

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右:しゅえっと(20)。秋田県代表選手なまはげさんと。秋田に帰省すると必ず撮っちゃう。

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高校時代に中古で購入したPENTAX K-S2をよく旅に携帯。

遅ればせながら、軽く自己紹介をさせてください。

しゅえっと

2001年8月16日生(2023/7/8現在 21歳)

秋田出身。現在は岐阜で地理学を学んでいる大学4年生。地理学を学びたいと思ったのも、岐阜を選んだのも、全ては自転車趣味に端を発する。

中学2年で自転車旅を始め、大学2年次に自転車部を立ち上げ、部長に就任。2021年、国内21人目の「EVERESTING ROAM」達成者に。

身長174cm、体重64~70kg。上の写真の通り、短足であることがコンプレックス。180cm以上ある親父よりも座高が高い。

シロフクロウと猫が好き。総視聴作品数320本ほどの重度のアニオタ。嫁は「Summer Pockets」の久島鴎。

小6の頃からギターも趣味としている。歌はヒドイ。

 

しゅえっと(分身)

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2018/8/9 石川県珠洲市にて。

旅の相棒にして、僕の分身。2歳頃からずっと一緒。

僕のユーザーネームである「しゅえっと」はこのシロフクロウのぬいぐるみから来ている。(「シロフクロウ(名詞)」や「素敵(形容詞)」を表すフランス語の単語「chouette」より)

もともとソロライドが多かったが、一人では自分が旅先の風景に溶け込む写真を残せない。(当時は自撮りと言う術を持っていなかった)確かに自分がこの地に来たのだ、という証拠を残すため、自分の分身として旅に持ち出すようになった。日本一、旅するシロフクロウを目指す。

 

愛車紹介

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現在、ホイールはCampangolo Shamal Milleに変更。

2020年7月7日~「RIDLEY FENIX SL」

2代目の愛車。不死鳥。バラ完して自分で組みました。

僕は旅をメインに据えつつも、競技だってブルべ的なことだって、尽きない好奇心に従順なままに、何でも挑戦したいワガママ男。

そんな要望に応えてくれるのがコイツ。もともと、石畳の上を走るレースを想定して作られたバイクであるから、しなやかで快適な走行性能を誇る。それでいて踏めばグングンと進んでくれる。今流行りのエアロフレームではなく細身なので登りだって楽チンな上、写真の通りパッキングの自由度が高い。

 

コイツに関するスペック等の詳細は、過去のこちらの記事をご参照くださいな。

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2019/7/20 秋田県由利本荘市にて。

2015年6月6日~「MERIDA SCULTURA400」

中学2年から東北地方各地を旅した相棒。アルミフレームながら「SCULTURA(イタリア語で「彫刻」)」の名を冠するに相応しい造形美を持つ。また、Shimano 105を搭載しながら、価格は10万円台前半と当時圧倒的なコスパの高さを誇っていたことが購入の決め手。高1からはヒルクライムレース参戦に際し、ホイールをCampagnolo ZONDAに変更。現在は実家の小屋でお休み中。

 

経歴

以下の内容は多少自分語りが過ぎる小恥ずかしいものですので、お時間のある方だけご覧になってください(笑) 

これまで歩んできた人生はまだまだ短いものの、その波乱万丈さはよく酒の席で友人らに笑って貰えることの多い内容。伊豆半島並みにアップダウンに富んだ人生を送ってきたのです()

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今後の目標

 

<大学在学中の目標>

・全国47都道府県すべてを自転車で走行

・競技大会で優勝

・EVERESTING ROAM達成 ✔(2021/11/14)

・大阪-東京キャノンボール達成

 

2022年7月 現在の自転車走行ヒートマップ(2015/6/6~)



まずは最大の目標として、一生をかけて全国1741市区町村を自転車で制覇する、というものがある。無謀かもしれないが、最後まで夢は希求し続けたい。

2022年7月現在、489/1741市区町村(33.8%)達成。

目標達成へ向けた初期段階として、大学在学中に全国47都道府県全てを一度は走るということを目標にします!(2022現在、45都府県を走破)

 

 

また、スマートな旅をするためには、速く走ることも重要になる。

そのため、競技大会での優勝も一つの目標としたい。これまでの最高成績は、15歳の時に出場した「矢島カップ Mt.鳥海バイシクルクラシック」15~20歳部門での4位入賞という中途半端なものだ。再度、得意なヒルクライムで表彰台入りを目指したい。

 

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速さのみならず、持続力も重要である。

メンタル的な部分での最大目標であったEVERESTING ROAM(36時間以内に距離400km以上、獲得標高10,000m以上)は大学2年次に達成済み。

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次はフィジカル的な持続力を試す、大阪-東京キャノンボール挑戦を見据えている。

大阪-東京間の約550kmを、単独で24時間以内に走破するという、常人の思考では考えられないイカれた挑戦だ。EVERESTINGのような脳筋プレイは通用しない。休憩など存在せず、脚を休めることができるのは、信号待ち・トイレ・補給食調達の際のみで、あとは常に進み続けなければならない。進撃の変人。

タイヤが回ってる際の単純な移動速度「ネット平均速度」ではなく、信号待ち等も含めた「グロス平均速度」を常に意識しなければならないため、頭も最大限使った戦術的な思考が試される。達成出来た暁には、僕も頭脳派サイクリストだZE...!!!

 

このブログを通して、皆さんに良い報告ができるよう、日々研鑽を積んでいく所存です。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

さあ、旅の始まりです!!!

 

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(同郷・秋田出身の同級生サイクリストのブログ記事です。こちらもヨロシク!)

<ENDO氏>

UCC所属。「経歴」に記したように、小学校時代からの長い付き合い。後期合格組ということで受験にはちょっとしたコンプを抱いているみたいだが、素直に尊敬できる明晰な頭脳の持ち主であり、変人。昨シーズンからキャンプツーリングに傾倒。

 

mamebike14.hatenablog.com

ticktackbonk.hatenablog.com

<Tack氏>

UCC所属。(情報解禁はまだ...?) シングルエベレスティング(秋田県初)、秋田一周600kmライド達成者。僕が尊敬する同学年学生サイクリストの数少ない一人であり、好敵手。とんでもない速筆家。僕のブログの更新が途絶えたら彼のブログを見ていてください。

 

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